気のせいじゃい。
と、一蹴したくなるところを抑えて・・・。
まぁ、一般的に、考えられることは3つ。
1)スローパンクしてる。
2)タイヤの構造による見た目。
3)ロードインデックス(LI値)が変わった。
え?LI値?なんだそりゃ。
解説は後ほど・・・。
1)スローパンクしてる。
釘などが刺さったままになっている場合、少しずつ空気が抜けるスローパンク状態になる事があります。
少しずつ抜けるので、パンクしている事に気付かないことも・・・。
何か少し潰れる?と思ったら、タイヤをグルリと一回り確認してみてください。
そして、もし釘などが刺さっていたら、無理に抜かず(出来れば安全な場所でスペアタイヤに交換して)ゆっくり安全な速度でタイヤショップに持って来て下さいね。
当店なら、応急処置1カ所 1,800円(税別)で修復します。
2)タイヤの構造による見た目。
タイヤの種類によっては、接地面の溝の形が左右非対称のパターンになっている物があります。
そういうタイヤは、回転方向が決まっていたり、内側と外側のタイヤをホイールに取り付ける時の向きが決まっていたりします。
特にブリヂストンの一部のタイヤには「非対称エコ形状」という機能を持っていて、下の図のように、車を横から見て、タイヤの見える面(OUT側)があえて膨らむようにしてあるタイヤもあります。
こういうタイヤは、見た目、なんか潰れてるんじゃないか?と一瞬勘違いしますが、あえてこういう構造にしてあるので、その車の規定空気圧のエアーが入っていれば、安心です。
3)ロードインデックス(LI値)が変わった。
さぁ、聞き慣れない専門用語が出てきました。
ロードインデックス?(LI値)
下のタイヤのサイズ表記を良く見て下さい。
A) 215/45R17 87W
B) 215/45R17 91W XL
A)も B)もサイズは一緒ですけど、後にくっついてる数字が違いますよね。
この2桁(又は3桁)の数字がロードインデックス(LI値)です。
(その後の「W」は速度記号と言って、最高速度何km/hまで耐えられるタイヤかを示しています)
LI値は、何kPaの空気を入れると、何kgの重さまで耐えることが出来るのか?を示すための指標なんです。
LI値 |
空気圧(kPa) |
180 |
190 |
200 |
210 |
220 |
230 |
240 |
250 |
87 |
460kg |
475kg |
490kg |
505kg |
520kg |
530kg |
545kg |
|
上の表のように、純正のタイヤがLI値87のタイヤで、規定空気圧が210kPaだった場合、505kgまで耐えられるタイヤを履いているということになります。
普通は、同じサイズ、ほぼ同じLI値のタイヤに履き替える為、こんなことは、気にしなくて良いのですが、インチアップなど、純正サイズと異なるサイズのタイヤに履き替えたときや、輸入タイヤ(速度記号が違う)などは、同じサイズでも、LI値が変わります。
その場合、純正と同じ耐荷重505kg以上に耐えられる空気圧が、このLI値の場合、何kPaなのかを表から調べれば分かると言う事です。
ということで、タイヤを変えたことで、適正な空気圧も変わってしまい、何か潰れ照るような気がする(空気圧が足りない)という事もあります。
更にB)には「XL」なんて太っちょの服のサイズか?って文字まで付いてますけど。
最後に「XL」が付いてるのは、「エクストラロード」と言って、普通のタイヤよりも負荷能力(タイヤが車の重さを支える能力)が高いタイヤという意味です。
タイヤが車の重さを支える力は、中に入れた空気圧の量によって変わりますが、負荷能力が高いという事は、もっと沢山の空気を入れても耐えられる構造のタイヤという事なんです。
この場合、上に書いた表とは規格が違う表があって、それと照らし合わせる必要があります。
XLの
LI値 |
空気圧(kPa) |
180 |
190 |
200 |
210 |
220 |
230 |
240 |
250 |
260 |
270 |
280 |
290 |
91 |
|
|
455kg |
475kg |
495kg |
510kg |
530kg |
545kg |
565kg |
580kg |
600kg |
615kg |
この表の通り、最大の空気圧が290kPaまで記載されてるでしょ。
んで、もしもA)からB)に履き替えたとすると、A)の時の指定空気圧が210kPaでしたから505kgまで耐えられるんですよね。
じゃ、XLのLI値が91のタイヤで、505kg以上耐えられる空気圧は・・・?
上の表によると、230kPaという事になるんです。
だから規定の空気圧を入れても、なんか潰れてない?って思うかもね。
でも、こんなこと、あまり気にしたことないでしょ?
だって、誰も教えてくれないもんね。
量販店とかGSで、そういう話してくれる店員さんって・・・いた?
あっ、知らねぇから言えねぇのか・・・。
ふふふ。